今日は早稲田の政治経済学部のグローバル入試の最終面接がカオスと化した話をしたいと思います。
早稲田大学 政治経済学部AO入試とは
まずは政経のAO(グローバル入試)の概要をサラッとお話しします。
試験概要
試験名 | 審査名 | 概要 |
---|---|---|
一次試験 | 論文審査 | 資料を読解し分析したうえで、自分の考えを表現する論述形式の試験を実施します。日本語にて120分間です。 |
二次試験 | 面接審査 | 15~20 分程度の面接試験を実施します。 |
このように、一次試験を通過した人だけ二次の面接を受けられるわけです。
実際一番面倒なのは小論文審査よりも、出願書類作成です。
早稲田大学 政治経済学部AO 出願書類作成がヤバい
出願書類
こちらが提出書類一覧です。ぱっと見でもなかなかめんどそーですよね。
書類名 | 書類の概要 |
---|---|
入学志願票 | 住所・氏名・写真などを貼り付け、自分がどの学部に入学を志願するのか明らかにする。 |
出願資格の証明書類 | 高等学校入学以降の成績・卒業に関する証明書類。高等学校3年間分の成績等が記載されている必要がある。 |
活動記録報告書 | a.生徒会、地域活動、ボランティア活動等b.学芸、弁論、スポーツ等の大会・コンクール・展覧会等c.技術および能力に関する資格や科目の秀でた成績など「その活動を通じて学んだこと」および「それを今後の勉学と将来にどう活かしたいか」をそれぞれ 300 字以上 400 字以内で記入。 |
活動内容証明書 | 活動実績を客観的に証明するため学校長または活動内容をよく知る者(各種団体長など)が記入した証明書。 |
英語能力試験のスコアカード | 英語能力試験(TOEFL(iBT/PBT)・TOEIC(Listening & Reading)・IELTS(Academic)のいずれか)のスコアカード原本。※期間指定有 |
ペンで手書き記入
上記の通り提出書類作成は、何らかの活動履歴と結び付けて作成しなければならず、一人で上手に書くのは至難の業とやら。
私は人に教わるのが苦手なので、自分なりに出願書類を作成しました。
一番だるかったのは、志望理由書が「手書き」だという点。
鬼畜なことにペンで記入しなければならない。400字×2なので800字を誤字なく手書きで書くのです。
字が下手な人からするとこの作業は、マジで「やばい」。
最後の一文字で漢字を書き間違えたりすると一から書き直しです。
私は「字の下手さ」と「ゼロの漢字力」の両方を持ち合わせているため、この志望理由書を書き上げるために数日間もかかりました。
早稲田大学政治経済学部 グローバル入試 小論文審査
出願書類を提出したら次のステップは当日試験です。
小論文試験を受け、その点数と出願書類の出来具合で一次審査が行われます。
政経のグローバル入試の鬼門は論文審査だといわれ、この試験でほとんどの受験生が落ちるそう。
私は満足のいく出願書類を提出できたので、当日試験は少し余裕をもって挑むことができました。
正直な話、小論文は大の苦手であったが、政経グローバル入試の小論文過去問がネットに沢山転がっていたので、プリントアウトして何度か解いて練習しておきました。
そのかいあって当日試験では難なく解くことができました。政経の小論文は図作成や数学の問題があり、少し特殊な小論なのだが、頑張れば解けないことは無かったきがします。
数学の問題は、複雑な問題式を解くというよりは、文章を論理的に読み解いて、正しい計算式を導き出す形なので、計算自体は算数なみに簡単でした。
通常の帰国生入試であれば、マッチョやおじさんなどダイバーシティがすごいが、政経においては優秀なオーラをまとった生徒ばかりで緊張したのを覚えています。
私は時間ギリギリまで何度も自分の解答を見直ししていましたが、一瞬で記述を終えて暇そうにしている天才たちもちらほらいましたね。
結局一次試験は受かったので結果オーライでした。
政経 二次試験 (面接)でドジった
ここからは、政経の最終面接でドジった記憶を掘り起こしてお話ししていきます。
早稲田政経のグローバル入試は、一次試験に小論文、二時試験に面接があります。
市立大学の帰国生入試は9月の頭に試験が集中しているため、私は9月の終わりには政経の一次試験を含む一通りの試験を終え、慶應や早稲田のいくつかの学部から合格をもらっていました。
そして最後にのこった試験は、早稲田の政経-最終面接だったのです。
政経の一次試験には受かっていたため、残すは面接のみなのです。
この時点で私は、慶應大学に進学したいと考えていましたが、早稲田の政経ともなると慶應商よりもはるかに頭がいいため、政経に受かれば早稲田に行くかな~と考えていました。
しかし、政経に受かり進学すれば、大嫌いな勉強の日々が待っている。政経に落ちれば、慶應商学というあまり勉強しなくてもいい環境が手に入る。受かってもいないのに、このようなうぬぼれた葛藤があったわけです。
このシュチュエーションにおいて、1番良い展開は、政経に本気で挑んで落ちることで、悔いなく慶應に入学できることだと考えていました。
「でも、もしも本気を出して受かってしまったらどーするのだ。」
最終試験を間近にして、アホな私はめちゃめちゃ頭のいい天才がするはずの心配をしていたわけです。
(もちろん、この後、私は政経の二次試験には落ちることになる。)
政経 二次面接審査 待ち時間
結局、対策など一秒たりともせず、本番を迎えることになりました。
併願しまくっていた私は様々な試験を経験しましたが、政経の受験生たちは異質でヤバすぎでした。
まず最初にい気づいたおかしな点は、二時試験の詳細説明に、「待合室に本の持ち込み可」とあったことです。
「どこの誰が面接前に本読むねん!」
と私は突っ込みを入れていましたが、いざ試験会場に入ると、ほとんどの生徒が机に2~3冊の本を積んでいました。
「面接の順番待ちの間に、あの量の本を読破できるのだろうか。だとしたらやはり恐ろしい。」
この時点で初めて、私はこの試験を舐めきっていたことに気が付きました。
ちなみに受験生のメガネ率もすごいです。
私もそっとブルーライトカットの黒縁メガネをかけました。
「メガネをつけている奴は頭がいい」こんなバイアスから、私もメガネをかけると偏差値が5くらい上がるのを感じました。
くだらない人間観察をしているうちに自分の番が来ました。
政経 二次面接審査 本番
いつも通り 「失礼します」 から始まる面接における一連の流れを終え席につきました。
試験官は2で、2人とも優しく、想像していた圧迫面接とは程遠かったと思います。
面接における最初の質問はいつも 「志望理由を教えてください」です。しかし、やはり政経は違いました。
「志望理由を2分きっかりで教えてください。」
ストップウォッチで話した秒数が計測され、2分に近ければ近いほど良いとされるのです。秒数をはかって面接練習をしていた者だけがこの場で勝利を確信したはずです。
もちろん、面接練習すらしていない私は「詰み」です。
その後も様々な質問が投げかけられましたが、辛かったのは、私の意見に対する的確な指摘です。
質問の例を下記に列挙しておきます。
- 志望理由について
- 最近読んだ本について(”これから正義の話をしよう”について話した)
- 長所短所
- 留学について(なにを学んだか)(辛かったこと)
- 活動履歴書について
- 大学におけるダイバーシティの重要性
面接の流れとしては他の学部と変わらなかったと思います。
しかし、この面接の特徴は、面接官の指摘が的確過ぎるところです。すぐ突っ込まれるので下手なことは言えません。いかに論理的に発言できるかが問われているのです。
これからグローバル入試を受ける人は時間をはかりながら面接対策をすることをお勧めします。
当然ながら最終面接で私は落とされ、慶応に入学することになりました。
今考えると受かるわけがない。
政経の最終面接はマジで難しいため、きちんとした対策が必要ですよ。
ま-でも今楽しいし結果オーライ!