AOや帰国生入試において最も合否に直結する審査基準は面接です。
面接で失敗すれば、いくら成績や出願書類が優秀であっても落とされてしまいます。
従って今日は、早慶帰国生入試を終えてた私が考える、面接を成功させるポイントをまとめてお話しします。
下記のポイントをおさえておけば、自信を持って面接に臨めることでしょう。
大学受験 面接の流れ 作法
まず、面接の流れを理解しましょう。
ユーチューブや宇ウェブサイトで「面接の方法」が紹介されていますが、ノックの回数が異なったり、あいさつのタイミングが違ったりと混乱します。ですから、ここでは、私が実際に行っていいた一番丁寧な方法を紹介します。
入室
- ドアを3回ノック(2回はトイレ、4回は多くて違和感がある)
- 失礼しますと言ってから、入室
- ドアの前で「失礼します」といってからお辞儀
- 椅子の横に移動
- 受験番号と名前、「よろしくお願いします」と言う
- 「どうぞお座りください」と言われたら「失礼します」と言って着席
退出
- 面接官:「これで面接を終わりにします」
- 椅子の横に立ち、「ありがとうございました、失礼します」と言ってからお辞儀
- ドアに向かう
- ドアの前で「失礼します」と言ってからお辞儀
- 退出
「お願いします」「失礼します」をいうタイミングなどは、厳密に決められているわけではないので、本番で順番を間違えても全く心配する必要はないです。
大切なのは失礼に当たることをしないことなので、緊張して言葉に詰まったりしても問題はありません。
細かいところではありますが、「姿勢」や「ドアの開け閉め」、「髪型」や「アイコンタクト」なども面接官に良い印象を与える重要な要素となります。
面接を成功させるポイント
テンプレ
面接で一番最初に聞かれる質問は「志望理由を教えてください」です。私が受けた全ての面接でこの質問から始まりました。
志望理由書をすでに提出している場合はその志望理由書にそって話します。
この質問にはテンプレートが存在します。それさえ押さえておけばバッチリです。テンプレと言っても答える順番があるだけなので、「本番でど忘れするからテンプレは嫌い」という方にもオススメです。
テンプレは下記のようになっています。
- 将来の夢
- 問題意識と問題に対する自分の意見
- 勉強意欲
- 大学の特徴
では、順に解説していきます。
将来の夢
私は将来〜〜になりたい。
私は将来〜〜をしたい。
と言い切ります。それだけです。
私は英語教師になりたい。
問題意識と問題に対する自分の意見
ここが重要です。将来やりたいことに関連付けて、社会問題を取り上げて問題意識をアピールします。さらに、経験談や活動履歴と結びつけることで、自分の意見を主張できます。
問題意識
今、日本の英語教育について多くの問題が挙げられています。例えば、文法と単語のみに重きを置いた試験型の勉強法です。例えある程度の英語教育の過程を終えても、実用的な英語は身につきません。
経験談
私は、アメリカ留学で、いかに私が日本で培った英語が通用しないかを思い知った。これは、外国に行ってみないと気づけなかったことであり、「使える英語」を日本国内でも提供できる塾を設立したいと考えるようになった。
勉強意欲
将来やりたいことを踏まえて、どのような勉強が必要かを述べます。ここで初めて大学について触れますが、受ける学部によって勉強できることが異なるので、各学部の特徴を押さえて考えましょう。
「〜を勉強したい」ではなく、「〜を絶対勉強しないといけません」というのがポイントです。
*商学部用で考えてみます
英語塾設立にむけて、経営やビジネスについて学び、塾を国内で大きくする方法を探る必要がある。
大学の特徴
最後に大学の特徴について述べます。
「従って、〜〜で、〜〜〜のようなカリキュラムを持った貴学部が私には魅力的です。」といった感じです。
従って、教育関連のインターンシップが多く、経営を多角的な視点から学べ、さらには英語にも重きを置いた貴学のカリキュラムに魅力を感じ、出願しました。
以上で話す順番(テンプレ)は終わりです。
テンプレと言っても、「作った文章を暗記」しないことが大切です。
暗記した志望理由でいざ本番に臨むと、一か所忘れただけで焦って言葉に詰まったり、頭が真っ白になったりすることもります。
練習時は、スクリプトを完璧に暗記して話すのではなく、話す内容と事柄を決めておいて、伝えることに集中しましょう。
大学面接でよく聞かれる質問と回答のコツ
面接でよく聞かれる質問
よく聞かれる質問を調べて確認しておきましょう。ネットで沢山みつかりますので、一例を載せておきます。
- 「簡単に自己紹介をお願いします」
- 「本学を志望した理由を教えてください」
- 「大学ではどのような研究をしたいですか?」
- 「大学でその研究を行うために今何か努力していますか?」
- 「他の大学は受けていますか?」
- 「本学の印象はどうですか?」
- 「高校生活で頑張ったことは何ですか?」
- 「将来はどんな職業に就きたいですか?」
- 「あなたの長所と短所を挙げてください」
- 「あなたの尊敬する人物は誰ですか?」
しかし、正直なところ、一回の面接で15分から20分も質問に答えるので、予測できない質問が数多く存在します。ですので、よく聞かれる質問を覚えるだけで対応できるほど面接は甘くないとは思います。
特に慶應大学のSFCの面接は異質でした。楽しい雰囲気のなか、あらゆる方向から質問が飛んでくるので、偽りの志望理由では受かりません。早稲田の政経の面接も特殊で、質問に特徴は無いものの、指摘が的確過ぎて泣きそうになります。
大学面接 回答のコツ
複数の質問に対して1つの回答で対応できることを忘れないでください。
例えば、「私は何かを継続することが好きです」という答えは、以下のような複数な質問に対応できます。
- 好きなことは?→継続すること
- 高校で頑張ったことは?→継続すること
- 得意なことは?→継続すること
- 大切にしていることは?→継続すること
言いたいことを予め決めておけば、様々な質問に対して用意した回答で対応できます。かなり役に立つので覚えておいてくださいね!
志望理由をきちんと書く
面接で答える内容のほとんどは、事前に提出した志望理由書の内容となります。
一番最初に聞かれる「志望理由を教えてください」という質問に上手く答えられると、その後も調子よく進んでいきます。
ですから、どれだけ上手く志望理由書を完成させられたかが、面接を成功させるキーとなるのです。

敬意を払う(喧嘩をしない)
私の経験上、試験官と論争になった面接は全て落ちています。
面接では、二人から三人の試験官を相手にします。そのうちの一人は嫌味で嫌な奴です。その試験官に乗せられて論争をしてしまうと落ちます。
私の場合、慶應大学経済学部の面接で、「特定技能」について論争になった結果、落ちました。
自分の発言に自信を持つことは非常に大切ですが、もしも、試験官に挑発されたら、
「確かにそうですね、しかし〜だと思います」のように、一度認めてから意見を述べましょう。
とはいっても、なにより練習することが大切です。塾に行っていないのであれば、両親や友達でもいいので、練習相手を見つけましょう。