こんにちはマサです。今日は去年受けた早慶帰国子女入試が案外簡単であったという話をします。
あの私立難関大学と言われる慶應義塾大学と早稲田大学に帰国子女枠でダブル合格した私が踏んだステップを詳しく解説しますのでどうか最後までおつきあいください。
本題に入る前に、私が受けた学校を記載しておきます。詳しくはプロフィールをみてください。
大学 | 学部 | 一次 | 二次 | 最終合否 |
慶應義塾大学 | 経済学部 | 合格 | 不合格 | 不合格 |
慶應義塾大学 | 商学部 | 合格 | 合格 | 合格 |
慶應義塾大学 | 文学部 | 合格 | 不合格 | 不合格 |
慶應義塾大学 | 総合政策学部 | 合格 | 合格 | 合格 |
早稲田大学 | 法学部 | → | → | 不合格 |
早稲田大学 | 教育学部 | → | → | 合格 |
早稲田大学 | 社会科学部 | → | → | 不合格 |
早稲田大学 | 国際教養学部 | → | → | 合格 |
早稲田大学 | 政治経済学部 | 合格 | 不合格 | 不合格 |
早稲田大学 | スポーツ科学部 | 出願したがめんどくさくなって試験に行かなかった、、(ごめんなさい) |
合格証明書一覧はプロフィールページにございます。プロフィール
私は早慶しか受けていませんが、帰国生入試において大切なことはどの大学入試にも当てはまると思います。
ステップ0 目標は高く、受験大学を決める
まず最初のステップですが、受験大学を決めるということです。
まだ志望校が決まっていない人にヒントですが、帰国生入試はみなさんが思っているより簡単です。学校の成績が低いとか英語力が基準に達していないなどと思われるかもしれません。
しかし、正直一番大切なのは書類作成と面接ですので、対策はいくらでもできます。
また、帰国生入試の魅力は数を撃ちまくれるということです。私も好きな学部に片っ端から出願しまくりました。
私の場合、高校三年生の時に日本の大学を調べたところ、早慶が一番イケてるとかんじたので、この二つのみ受験することにしました。
私立の帰国生入試は併願しまくれる。目標は高く持ちましょう。
帰国生入試は楽ではない!
併願しまくれるため、帰国生入試は簡単だと勘違いしているひとが多くいますが、そんなことはありません。
倍率も年々上がり続けています。
優秀な帰国子女が有名大学をホイホイ受かっているのを時々目にしますが、実際そんなにうまくはいきません。彼らは、難関大学を容易に受かるくらいの基準を持っているわけですから、沢山併願できる帰国性入試で沢山の大学に受かるのは当たり前です。
しかし、通常きちんと対策をしなければ帰国性入試も受かることはありません。
TOEFLやSATなど、統一試験の対策には非常に長い時間がかかりますし、出願資格を満たすことすら難しいのです。
統一試験に加え、大学別の学力試験についても対策が必要です。出願する大学が多ければ多いほどストレスがのしかかりつぶれそうになります。特に、現代文や小論文は、日本語に不慣れな帰国次女は時間をかけなければ上達しません。
ステップ1 各大学の帰国生入試の出願条件、資格を満たす
いよいよステップ1です。受けたい大学と学部が決まったら、各学部の受験資格の条件を見てみましょう。
例として、慶応大学の帰国生入試の一部をみてみます
カナダ(オンタリオ州)の教育制度によるもの 次の条件を満たしていることを示す書類を提出してください。 ⑴ Grade ₁₂のUniversity preparation(U)coursesまたはUniversity/College preparation(M)courses の ₆ 単位を取得していること ① 経済学部ならびに商学部出願者は,数学を含んでいること ② 法学部出願者は,日本語を含まないこと ③ 医学部ならびに薬学部出願者は,数学および他の自然科学系の科、、、
引用元https://www.keio.ac.jp/ja/assets/download/admissions/examinations/japanese-returnees/kikoku_youkou.pdf
このように学部別に受験資格が定められていますので受けたい大学の募集要項をチェックしてください。受験する学部が多ければ多いほどチェックすべきポイントが膨大になってきますので、条件の見落としに内容に注意が必要です。
各学部のここをチェック
- 海外滞在歴(二年以上が一般的)
- 履修科目の条件
- 帰国子女の定義(例 – 親の都合で外国に行った生徒のみ)
ステップ2 高校の成績(GPA)を見直してみる
次に高校の成績をみなおします。
国によって成績の付け方は異なりますが、大学側は全て把握しているため、出願者のGPAを割り出します。
*GPA(成績を数字に置き換える) – 4が最大で2.5が平均くらい
正直GPAが帰国生入試で合否に影響するかは謎なところですが、私の周りの帰国子女にGDPがずば抜けて高い人はいません。
塾(二週間でやめた)で知り合った友達の帰国子女にグルで調査したところ、
GPA | 大学 | 学部 |
3.6 | 慶応大学 | 経済学部 |
3.6 | 早稲田大学 | 文化構想学部 |
3.5 | 慶応大学 | 商学部 |
2.4 | 慶応大学 | 総合政策学部 |
2.3 | 早稲田大学 | 文学部 |
1.9 | ICU | 聞いてない |
1.9 | 上智大学 | 社会福祉学部 |
こんなかんじでした。やはり高校の成績はそこまで関係ないように思えますね。
ステップ3 英語能力検定を勉強する TOEFLiBT、SAT、TOEIC、IELTSなど
ここが一番めんどくさいステップでした。
出願書類の中に英語検定があります。各私立大学によって合否の基準が違います。
大学入試において一番メジャーな英語検定がTOEFLです。SATやTOEICを提出できる学校もありますが、やはりTOEFLを受けておけばほとんどの大学に提出できます。
帰国しなくても書類審査だけで合否が決まる試験もあり、統一テストの得点はかなり重要視されます。
東大や京大、慶応や早稲田など、難関大学は統一テストの点数が低いと合格は出来ません。東大や慶応は統一テストの点数が基準に達していないと書類審査で落とされます。東大や京大を目指す人は、9月に早慶入試で合格したら、その後の数か月間でみっちり試験対策する必要があります。
MARCHは、統一テストの点数が低い生徒が殺到しますので、その中で少しでもTOEFLの点数が高ければ、 ほぼ合格する「すべりどめ大学」となります。
とはいえ、どの帰国生入試でもTOEFLは必要になるので、でいるだけ早く勉強を始めましょう。
友達のTOEFL iBT
早稲田大学 | 政治経済学部 | 110点 |
慶応大学 | 文学部 | 106点 |
早稲田大学 | 文化構想学部 | 98点 |
慶応大学 | 商学部 | 102点 |
慶応大学 | 総合政策学部 | 100点 |
早稲田大学 | 文学部 | 105点 |
ICU | 聞いてない | 95点 |
上智大学 | 社会福祉学部 | 87点 |
こうみてみるとTOEFL iBTは100点以上を取得しておくとよいでしょう。
出願次の私のTOEFLiBTは104点でした。
ステップ4 塾に行くor 行かない(出願書などの提出書類作成及び、当日試験の勉強)
出願書類作成 志望理由
ほとんどの帰国生入試は、書類審査→試験→面接 という流れになっています。
慶応の帰国子女は書類審査が通らないと試験、面接の二次には進めません。
一方、早稲田大学は学部によって試験方法が異なり、書類と試験が受からないと面接の二次に進めないと行った学部多いですが、書類だけで合格できる学部もあります。
どのみち書類作成は避けては通れない道となっているわけです。そして、出願書類は、出願希望の学部それぞれに対して作成するので、気の遠くなる作業になります。
私は、親と作成した書類審査を提出しましたが、書類審査において落ちた学部がないので志望理由書の書き方に関しては自信があります。
志望理由の書き方を記事にしてみましたので是非是非お読みください↓

塾に行くべきか
出願書類作成は相当難しい作業ですから、ほとんどの帰国生は書類作成を塾で先生と一緒に作成します。(塾に行っていなかった帰国生にはあったことがありません)
塾やゼミは、当日試験の対策(小論文や現代文などなど)だけでなく、面接の練習や、出願書類の作成の添削までやってくれます。友達と情報交換ができるのも大きいです。
私は塾をやめてしまったので、書類作成や試験対策、面接対策は全て自分で行いました。実際やってみると時間はかかりますが、できないこともなっかたな という感覚です。しかしながら、塾に行っていればもっといいところに受かったかもしれないとも思います、、、
結論、お金に余裕があるなら塾に通いましょう。
試験勉強、面接対策
小論文や学科科目
ほとんどの大学で学部で小論文の試験が課されます。学部にもよりますが、内容がかなり高度になってきますので、早めの対策が必要です。文系では小論文+現代文の試験が多いですが、理系なら数学試験などもあるます。
面接
AOでは面接が無いこともありますが、帰国性入試の場合ほとんどの大学で面接が実施されます。試験は知識レベルを問いますが、面接では受験生の適性や意欲、目的意識や性格など学科試験はで測れない素養を把握することが狙いです。経験やこれからのビジョンなど、様々な角度から質問が飛んできます。学科試験同様、面接もきちんとした対策が必要になります。
- 小論文は早めに勉強し始めるべき
- 早稲田を受けるなら、現代文を集中勉強(大体の学部で現代文の試験がある)
- 面接はどれだけ練習してもしたりない(本番後に後悔すると思うので本気で家族相手にでも練習してください)

ステップ5 当日試験
ここまできたらあとは実践するのみ。
帰国生入試は9月に試験が集中しています。二次試験まである学部がほとんどですので、一週間ぶっ通しで試験に臨みました。確実にストレスで病みます。(9月の終わりには73kg→67kgになりました)
私は試験当日緊張しすぎて吐きそうなくらいでしたが、試験会場で周りを見渡すと受験生みんなそろってペチャクチャ楽しそうに話しています。ピアスなどもつけたままのひとが沢山いました。帰国生は度胸がすごいんですね。面接がうまいわけです。
早稲田の帰国現代文試験会場では、慶応受かったー!!なんて叫んでいる人もいました。
というわけで、今日はこのくらいにしておきます。みなさんも帰国生入試にチャレンジしてみてはいかがですか?